卒後臨床研修・キャリア形成支援センター
皆さんは医師として働き始める最初の2年間、喜怒哀楽も含めた様々な感情の荒波に晒されます。臨床現場には患者さん一人一人のライフヒストリー(人生史)と病いのナラティブ(物語)があり、学生時代に身につけた知識と技能だけで患者さんの抱える苦悩に対峙するには、皆さんがあまりにも未熟だからです。ただその未熟さがむしろ臨床現場では力になりうるのだということも、研修医として過ごす2年間で実感することになります。国家試験で問われることのあまりない、でもとても大事な臨床マインドを、名大病院に所属する指導医だけでなく、看護師・薬剤師・検査技師・放射線技師・事務職員など、皆さんにとっての社会人の先輩と接する中で、涵養していってください。
研修病院としての名大病院の強みは、名大方式とも言われた非入局スーパーローテート研修の歴史、世界で活躍する医学研究者との近い距離、世界標準の質の医療を提供している臨床現場、東海地区最大規模のクリニカルシミュレーションセンターなど、枚挙にいとまがありませんが、何といっても誇るべきはその構成員だと思っています。目標にできるような指導医と出会え、病院の中で自分なりの居場所を持ちながら臨床研修を行うことができるような環境を名大病院では準備しています。志のある皆さんとの出会いを楽しみにしています。
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初期研修プログラムはセンターが一括管理しています。
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研修医は初期研修中の2年間、センターに所属し、非入局でフレキシブルな初期研修を行うことができます。
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センター所属の医師と事務職員が、初期研修に関することだけでなく、研修医に対してあらゆるサポートを行います。
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センター所属の教育専任教員を11診療科に配置し、診療科での研修医指導はもちろん、研修医対象のセミナーや勉強会も数多く開催しています。
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初期研修だけでなく、後期研修や生涯研修まで、医師としての生涯にわたるキャリア形成をサポートします。
名大病院では、2014年度から卒後臨床研修・キャリア形成支援センター所属の教育専任教員を各診療科に配置して、屋根瓦方式の研修医指導体制を一層充実させました。
研修医一人ひとりに教育専任教員がコーディネーターとしてつき、定期的に面談を行うなどいつでも親身に相談に乗ります。また、教育専任教員は、研修医の指導や各診療科の研修コーディネートだけでなく、診療科の枠を超えた横のつながりを生かして、研修医のニーズに応じたセミナーや勉強会などを企画・実施しています。
勉強会
教育専任教員ミーティング
臨床医にとっては診療の技術・知識も重要ですし、「良い医療者とは何か」といった臨床哲学的な模索も大事です。一緒に考えていきましょう。
最先端医療の中で基礎からじっくり学びませんか。わたしたち教育専任教員があなたの研修をサポートします。
名大病院研修のいいところは、熱い指導陣!豊富で幅広い症例数!いろんな研修ニーズにこたえられる懐の広さ!手厚く支えてくれる事務の皆さん!です!!
高度な専門性に裏打ちされた質の高い臨床研修は大学病院ならでは!どっぷり浸かって、2年後に大きく羽ばたいてください。
初期臨床研修は医師としての素地を作る大切な2年間です。充実した研修をして将来へのキャリアの基礎を一緒に築いていきましょう。
ただたくさん症例を経験するだけでは獲得できない洗練された臨床能力を一緒に身に付けましょう!
研究室での学生実習が忘れられないあなた!そのワクワクを全力で応援するプログラムが名古屋大学にはあります。研究もオペも救急も。欲張りさん大歓迎です。
充実した指導体制に対し一人一人に目が届く人数での研修。ここまで恵まれた体制は全国でもここだけです。一緒に魅力的な研修を作っていきましょう。
一般臨床、救急対応はもちろん、先端医療、基礎研究、地域医療ect.なんでも学んで選ぶことができます!特に進路にお悩みの方、ぜひどうぞ。
当院は臨床・研究いずれにおいても充実した環境が整っております。研修医の先生の理想的な研修が実現できるようにサポートさせて頂きますので充実した研修生活を楽しんで下さい。
基礎医学から臨床実践への橋渡し研究と高度な各科専門性。名大ならではのトランスレーショナルな臨床教育を充実した指導体制でサポートさせて頂きます!
医師としてのキャリアはこれから数十年続いていきますが、医学生から初期研修医の時ほど「劇的に」変化(進化)する時期はないと思います。貴重な医療の駆け出しをぜひ私たちと一緒に学びませんか?
所属
卒後臨床研修・キャリア形成支援センター
身分
医員(研修医):非常勤
給与研修手当
諸手当(研修奨励手当、超過勤務手当等)を含めて月額約35万円程度
休日手当は支給しない。
勤務時間
8時30分~17時15分(休憩時間:60分)※ 週38時間45分勤務。
ただし、ローテート期間中は始業時間、終業時間に変動あり。
休暇
年次休暇:1年次10日、2年次11日
その他の休暇:夏季休暇(6日間)、忌引休暇など
日当直
ひと月当たり5回程度
社会保険労働保険
健康保険、厚生年金
労働者災害補償保険法の適用 有
国家・地方公務員災害補償法の適用 無
雇用保険 有
医師賠償責任保険の扱い 病院で加入(全員加入)
健康管理
健康診断 年2回実施 各種予防接種 実施
その他
外部の研修活動、学会、研究会等への参加可能
(学会、研修会等への参加費用の一部支給あり)
保育施設:有(定員制)
研修医室:有
研修用宿舎:有
※2年間の初期臨床研修期間中は、アルバイトは禁止とする。
名古屋大学医学部附属病院では、医師としての人格をかん養し、患者を全人的に診ることができ、
かつ、高水準の医療の提供や将来の医学の発展に寄与することのできる医師を育成する。
プライマリ・ケアやチーム医療の実践等、
全ての医師が身につけるべき基本的臨床能力の修得をサポートする。
地域の協力施設と密に連携して、
その時代の地域社会・患者のニーズに柔軟に対応する能力を育成する。
学内外研究者とも連携して、
新しい医学・医療を開拓していく研究マインドを育める場を作る。
興味や志望する領域、将来のキャリアパスなど
研修医の個別的志向へ柔軟に対応していく。
指導医、看護師およびその他の医療従事者をはじめとする
病院職員全員が研修医教育に参加する。
卒後臨床研修・キャリア形成支援センターでは、事務スタッフも研修医の皆さんを万全のバックアップ体制でサポートいたします。日常面での事務的サポート(各種提出書類のとりまとめ、勤怠管理など)に加え、研修説明会の開催、見学生の対応、採用試験の運営、研修プログラムの策定などなど、センター長及び教育専任教員と協働しながら、初期臨床研修に関するあらゆる業務を行っています。
学生・研修医の皆さん、お困りごとがありましたら、気軽にスタッフへご相談ください!
卒後臨床研修・キャリア形成支援センター 事務2名
【関連部門】総合医学教育センター 事務4名、総務課臨床研修係 事務5名
※2021年5月末時点